被膜硬度・セラアーマーの硬さについて

 

【セラアーマーはどれだけ硬い?】

先日おこなわれた表面処理加工技術展2024にて、「(セラアーマーの)鉛筆硬度9Hとはどれくらいのかたさですか?」とご質問をいただきました。この鉛筆硬度9Hとは、9Hの鉛筆で被膜こすっても傷がつかないといった、ひっかきに対する硬さとなり、硬さは素材同士の硬さを比較すること(素材同士を擦り合わせて傷つくかどうか)でしか表すことができません。ところで鉛筆9Hとは、どれほど硬いのでしょうか?

鉛筆硬度計(上写真)を用いて被膜硬度を計測します。

 

【鉛筆の硬さ・種類】

鉛筆の硬さは原料である黒鉛と粘土を混ぜ合わせる比率によって決まります。硬度の種類は6Bから9Hまであり、9Hの鉛筆は非常に硬く、金属や石材などに筆記するために用いられることもあります。つまり金属表面に傷をつけることができるのですが、冒頭であったとおり硬さは比較でしか表せません。そこで次は鉛筆9Hと金属石材の硬さを比べていきます。

 

【鉱物の硬さモース硬度】

鉱物の硬度にはモース硬度という基準が用いられており、標準鉱物の硬さを1~10段階で定めています(下図参照)。鉛筆9Hはモース硬度でいうと硬度5相当とされており、身近なものではガラス・押しピンが同様の硬度であるといえます。また人体の骨もモース硬度4~5といわれます。

 

【セラアーマーはガラスと同格の硬さ】

以上のことからセラアーマーはガラスと同じ被膜硬さを持っていることが分かりました。また、弊社のフッ素コーティングに関しても鉛筆硬度2~3Hほどとなっております。最後に一般的な金属のモース硬度概略図を載せておきますのでコーティング選定の際に参考として頂ければ幸いです。

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